いよいよ第一回目

今日発表予定の大澤です。今回のレジュメ作成において、参考になったものを挙げておきます。以前挙げたものと異なるのは、レジュメ作成を終わって、実際に役立ったもののみを挙げているからです。

柄谷行人トランスクリティーク――カントとマルクス岩波書店
・〃   『探究Ⅰ』講談社
浅田彰 『逃走論』筑摩書房
・カント 『純粋理性批判岩波書店
市田良彦西部忠山城むつみ柄谷行人『批評空間Ⅱ、23』の座談会 太田出版

 アルチュセールの『マルクスのために』、『「資本論」を読む』、宇野弘蔵資本論入門』とかも読んだりしましたが、はっきりいって参考になりませんでした。実は、今回発表するものの内容は、以前考えたことのあることだったので特に新鮮とは思いませんでしたが、参考文献の最後に挙げた『批評空間』の座談会を読んで(過去に読んだことあったが)、「えっ、そうか」って思うところがありました。
 柄谷は一貫して、『資本論』は「価値形態論」が重要だ、とか「資本に対抗するためには「価値形態」のみが重要だ」というようなことを言ってきたけど、まあちょっとオーバーなレトリックだろう、と考えていたのですが、そうではなくて貨幣が隠蔽するものこそが非対称的な交換であり、その非対称性にこそ闘争の契機がある、というのが得心しました。突然こんな事を書いても、チンプンカンプンだとは思いますが、今日、詳しく発表しますので楽しみにしていてください。
 あるいは、すでに発表後に読んでいる人で、よく分らんかったぞ、お前の説明では、と思っている人は、掲示板にどしどし書き込んでください。今ならバシッと答えられそうな気がします。せっかくの掲示板なので、色々な話で盛り上がりましょう。