ルサンチマン

立川駅前に突如現れた移民達

 ルサンチマンっていう言葉、皆さんご存知ですか?
僕も最近知ったのですが「弱者が強者に対する憎悪や復讐心を鬱積させていること」を意味する言葉なんだそうです。で、ここ数日、僕はこのルサンチマンという感情に何度も襲われて困っているわけです。

 まず二日前、国語の教職員免許を持っている僕は、非常勤講師になるためにある高校に面接に行ったのですが、その面接の際、その高校の国語の先生達にとっても冷たくあしらわれました。僕の外見やら履歴書のみの判断で「君の話はつまらない」とか「君には子供に心を教えられない」とか「君は体育会系だから、文化を教える事には向かない」だとか、僕に関してまあ色々好き勝手に言ってもらいました。実際、準備など何もせずに望んだ面接だったので、僕がその様に先生方にメチャクチャ言われるのも無理はないのですが、その国語の先生達の異質なものに対する不寛容さにはやはりイラついてしまいました。
そんな先生達に子供の心なんてわかるわけない。
子供がそんな空間にいて元気になれる訳がない。
面接が終わった後、僕の中に学校というものへの憎悪が中高生時代以来久し振りに湧き上がってくるのをはっきりと感じました。

 そして昨日、去年から一人暮らしをはじめた友人に会いに、立川まで行ってきたのですが、立川駅の周りが、大手のデパートやファーストフード店や電気量販店、映画館等で埋め尽くされていて、本当に不愉快になりました。一番ひどいのが、そのデパート近くに展示されている誰のものかもわからないストリートアート(?)で、その表現の適当さは本当に芸術というものを馬鹿にしているとしか思えませんでした。
こんな町で、人間が本当に元気になれるわけがない。
疎外されていると感じている人達が幸せになるわけがない。
そう考えると何だか、腹が立ってきて、また現代の高度な資本主義というものへの憎悪が湧き上がってきました。
 
 で、まあ僕はそんな風にして他にも色々とルサンチマンに駆られた訳ですが、結局のところその地点で止まってしまっていて、何も行動を起こせていないんです。だから、誰も僕の話に本当の意味で納得できないんでしょう。最近、人と話をしていてよく感じる事があるのですが、それは、皆、ただ面白いだけではないリアルな話を聞きたがっているという事です。そのためには、僕も何か具体的に行動を起こさなくてはならないんですが・・・。
 まあ、とにかくルサンチマンだけでは何も生まれないという事はわかった今日この頃です。